あるヘラ絞り加工業をされている方との会話です。
「このところ、バタバタで仕事が進まなくて、困ってるねん!!!」
「どうされたんですか?」
「マグカップを受注してんけど、ヘラ絞りだとどうしても内側にキズができるねん。
”家庭で使うもんやから、内側にキズがあると困る”って…。
途中でシビアなことを言われて、”磨き屋と相談して”って言われて、磨き屋に相談に行ったり…。
そんなこんなで予定していた加工が進まないねん!」
「それは大変ですね…」
「そもそも以前なら、大きい会社の仕事してたから、ロットも大きくて集中して加工もできたけど、
今は多品種小ロット。問い合わせを受けたら、後加工の業者への指示も必要になるし…。
付随作業が多くて、大変やねん!」
「今後はどうされますか?
大ロットの仕事だけを受けるようにされますか?」
「いや…。小ロットのデザイナーさんとの仕事は楽しいから受けたいし…。
でも、加工してみると、どうしても想定外のことは起きてしまうねん…」
「そうしたことをいろいろとご経験されてきたから、ノウハウが蓄積されてるんでしょうね」
「そうやねん!経験になるし、チャレンジは大事やねん!」
「そのノウハウを活かす方法って何か考えられませんか?」
「うーん…。今後は問い合わせを受けたときに、
”内側にキズができる可能性があります”って、事前説明しておくとか…?」
「いいですねー!!!キャッシュフローコーチ協会では、
それを『先に言えば「説明」。後で言えば「言い訳」』って言っています!」
「ホンマやなあ!それ確かに言えてるなあ!
…ということは、最初からホームページにも説明を入れておくとか…?」
「それもいいですね!!!他にできることは何かないでしょうか?」
「そうやなー。内側にキズがあってもいいなら、この金額でできます。
キズが不可なら、この金額になりますって、逆提案したらどうやろ…?」
「見積の複数提案ですね。それ、めっちゃいいですね!!!」
結論としては
・多様な加工を経験してきたノウハウをホームページで開示する。
・問合せのときにも事前説明する。
・要求精度に応じた複数見積を提示する。
事前に、伝えることが大事だよね!という結論になりました。
価値を高めることは大事。そして、価値を伝えることもそれと同じくらい大事ですね。
なお、このヘラ絞り加工業さん。吉持製作所さんという企業さんです。
ヘラ絞り体験も受け付けておられます。
ご興味があれば問合せされてみてはいかがでしょうか。