知的資産経営報告書テンプレートを開示する理由

 

知的資産経営では、自社の強みや将来のビジョンをまとめた知的資産経営報告書を作成し、社内外に自社の強みと経営ビジョンを周知するツールとして活用します。

 

知的資産経営は、経営ビジョンを明確にして企業価値向上に取り組むツールとして有効なのですが、知的資産経営報告書をわかりやすく視覚的に作成するためには、内容を図式化する必要があり、これがパソコンの操作に習熟されていない方にとって、一つのネックになっています。

 

そこで、商工会議所・商工会様で知的資産経営ワークショップを開催するに際して、知的資産経営報告書のテンプレートを作成いたしました。テンプレートがあることで、報告書作成に取り組みやすくなったようで、参加企業様のうち数社は、経営者の方がご自分で報告書を作成されました。経営者の方がご自身で報告書を作成されたことで、さらに考えを深められ、自社の経営に確信をもっていただけたように感じました。

 

そうしたことから、このテンプレートを活用いただいて、多くの企業に知的資産経営報告書を作成いただきたいと考え、このページからダウンロードできるようにしましたので、ご活用ください。(作成されましたら、ご一報いただけますと嬉しく思います)

 

 なお、当テンプレートは経済産業省の知的資産経営報告書の開示ガイドラインに沿って作成しています。

 

知的資産経営報告書の開示ガイドライン(経済産業省)

  1. 経営者の目から見た経営の全体像をストーリーとして示す。
  2. 企業の価値に影響を与える将来的な価値創造に焦点を当てる。
  3. 将来の価値創造の前提として、今後の不確実性(リスク・チャンス)を中立的に評価し、それへの対応につき説明する。
  4. 株主のみではなく自らが重要と認識するステークホルダー(従業員、取引先、 債権者、地域社会等)にとって理解しやすいものとする。
  5. 財務情報を補足し、かつ、それとの矛盾はないものとする。
  6. 信憑性を高めるため、ストーリーのポイントとなる部分に関し、裏付けとなる重要な指標(KPI)などを示す。また、内部管理の状況についても説明することが望ましい。
  7. 時系列的な比較可能性を持つものとする。(例えば KPI は過去2年分についても示す。)

経営の全体像をストーリーとして示す

知的資産経営では、現時点での自社の強みの全体像と今後の事業環境の変化から、将来の経営ビジョンを考え、その実行計画を立案していきます。

報告書のテンプレートでもこのストーリーが伝わりやすいように構成しています。

経営の全体像

将来的な価値創造に焦点を当てる

将来的の価値創造に焦点を当てるために、現在の価値活用ストーリーと将来の価値創造プロセスのチャートを同様の形式でテンプレートに含めています。

 

同様の形式とすることで、現在の価値活用ストーリーと将来の価値創造プロセスの相違点を視覚的に示せるようにしています。

将来の価値創造

重要な指標(KPI)などを示す

報告書テンプレートでは、アクションプラン、KPIとともに、数値計画も記載する形式として、より事業計画としての実効性を強める形式としています。

PDCA


ダウンロード
知的資産経営報告書テンプレート.pptx
Microsoft Power Point プレゼンテーション 102.4 KB

※項目によっては、複数のパターンから選択できるように複数ページを含めています。

 一つのパターンを選んでいただいて、他のページを削除いただいて問題ありません。

 

※なお、報告書を横型にしているのは、パワーポイントに不慣れな人でも作成しやすくするためです。