「誰が考えても、こうなるやろ」

言語化

 

以前に、何人かの知人の経営者の方々に「ミッション策定体験」として、

お話をお聞きしながら、ミッションの言語化をサポートさせていただいた

事があります。 

 

こちらから質問させていただいて、お話をお聞きしながら、

考えていただく事で 

 

「自然な会話のうちにミッションが言語化された」 

などと喜んでいただく事ができました。 

 

その時にいただいた感想の中で、個人的に一番、面白いと思った言葉は 

「誰が考えても、こうなるやろ」という言葉です。 

 

どういうことかというと、その時に言語化されたミッションが 

その方にとって、あまりにも重要で普遍的な内容と感じられたことから 

誰が考えても、そのミッションになるのではないか?

と感じられたようです。 

 

当たり前の事ですが、実際はそんな事は、まったくなくて、 

会社によって、また経営者によって、ミッションは一つ一つ

まったく異なっています。 

 

その理由は、価値観や志向の違いももちろんありますが、

事業分野や取扱製品・サービスの違いにも由来します。 

 

ミッションとは、一言でいうと会社の存在意義。

あるいは社会の中での役割。 

 

言葉を変えていうと 

自分たちが得意な事での他者貢献」がミッションです。 

 

どんな領域でどのようにお客様に貢献するか。 

これを端的に言い表す言葉がミッションなのです。 

 

事業ドメインという言葉があります。 

一言でいうと「自社は〇〇屋さん」 

この「〇〇」に入る言葉が事業ドメインです。 

 

金属加工業とか、資材販売業とか、建設業とか、歯科医院とか。 

表層的にはこれが事業ドメインです。 

 

ただし同じ業種の企業であっても、 

どのように、どんな価値を提供するかは企業によって、異なります。 

それを端的に表す言葉が「ミッション」です。 

 

事業ドメインに、顧客提供価値をプラスすると、ミッションになる

とも言えるでしょう。

 

なのでミッションが明確であると、やるべき事も明確になります。 

別の言い方をすると「〇〇屋さん」はプロダクトアウト的。 

 

ミッションは自社の事業が 

「誰に、どんな価値を、どのように提供するか」を表したものです。 

 

自社の事業、また、自分の仕事がお客様に価値を提供していると

考えるとワクワクすると思います。 

 

やるべき事を明確にするために、自社のミッションを言語化して

社内共有してみませんか。